中央職業能力開発協会、通称JAVADA(ジャバダ)が主催する検定です。
新人から主任、係長、課長、部長に至るまでを対象にしており
社内の評価の基準にもしている企業もあります。
そんなビジネスキャリア検定を受験してみて実感した難易度をご紹介します。
新卒だけどどのレベルを受ければいいの?
課長を目指しているんだけど何級を取れば評価されるの?
と言った疑問に対して、私の実体験を元に答えていきます!
前置きが長くなりますので、結論だけ知りたい方は
目次の『ビジネスキャリア検定の難易度』
から見てください!
目次
私の実績・経験
受験した科目は!?
受験した順番にいきますと
- 経理(簿記・財務諸表)3級
- 経理2級
- 経営情報システム3級
- 経営情報システム(情報化企画)2級
- 経営情報システム(情報化活用)2級
- 経営情報システム1級
- 経営戦略3級
です。
なぜこの様な時系列で受験していたかと言いますと、
今の会社で経理課で配属になり、徐々に情報システム分野、IT導入分野の仕事が増えてきました。
そして、情シス・IT導入をする上では経営陣の考えの理解ができないとシステム導入を、ミスリードしてしまうことになりますので、経営陣理解のために経営戦略を受け始めたという感じです。
このように自分が今会社に何を求められているかを考えることと、これからの自分を見据えながら受験するといいです。
持っている資格は!?
ビジネスキャリア検定
- 経理(簿記・財務諸表)3級
- 経理2級
- 経営情報システム3級
- 経営情報システム(情報化企画)2級
- 経営戦略3級(合否判定前ですが自己採点で合格!!)
経営情報システム(情報化活用)2級は残念ながら不合格でした。(あと2問!!)
経営情報システム1級はまだ模範解答などがでておりませんので合否待ちです。
見事合格できましたら合格体験のブログもアップします。
その他
- 日商簿記3級
- ファイナンシャルプランナー3級
- 消費税法能力検定2級
- RPA技術者検定アソシエイト
くらいです。
学生の頃は資格に全く興味がなかったのですが、社会人になり『資格は評価される』と分かってから自発的に受けるようになりました。
前置きが長くなりましたが、いよいよ難易度を見ていきます。
ビジネスキャリア検定の難易度
JAVADA記載の難易度は?
ビジネスキャリア検定には4つの等級があります。
- ベーシック級
- 3級
- 2級
- 1級
とあり、それぞれの目標は
- ベーシック級→学生、内定者、入社後間もない人
- 3級→実務経験3年、係長やリーダーを目指す人
- 2級→実務経験5年、課長やマネージャーを目指す人
- 1級→実務経験10年以上、部長以上を目指す人
とあります。
各企業によってはそれぞれの役職の難易度やレベル感が違いますのでなんとも言えないのですが、実務経験で見ると分かりやすいです。
合格率は?
それぞれの等級の合格率ですが
- ベーシック級→70%程度
- 3級→60%程度
- 2級→30%程度
- 1級→10%程度
です。
それぞれの科目によって前後はしますが、おおよそこのくらいです。
ただ、ビジネスキャリア検定は合格基準点に満たない受験者は容赦なく不合格になります。
上位何%が合格になるというような仕組みではありませんのでとにかく自分との戦いです。
合格率はあくまでも参考程度にしておきましょう。
それでは私が受験したビジネスキャリア検定試験の難易度の所感と体験談です。
本ブログでは経理3級と2級を掘り下げていきます。
それ以外の科目は別途ブログ更新します!
経理(簿記・財務諸表)3級
経理3級は正直言いますと、かの有名な日商簿記3級よりも難しいと言えます。
どう難しいかと言いますと
実務で生かすための問題が多く、自分で考える問題が多いからです。
日商簿記の場合は大問題として、
- 仕訳
- 伝票
- 試算表
- 精算表
といったくくりになっており、ほぼ毎回同じような問題がでてきます。
試算表や精算表なんかは複雑そうに見えますが、実は仕訳の一つ一つは簡単ですし、問題に対して仕訳を作るだけです。
それを踏まえて、ビジネスキャリア検定と日商簿記の大きな違いは
より実務に使える知識を問うてる
ということです。
以下の例をみてみます。
問.次の内、簿記上の取引はどれか
- 取引先から10万円の注文を受けた
- 建物30万円が火災で焼失した
このように、お金のことだが記帳するの?
といった内容の問題が多いです。
問題文の解答として仕訳を作るのは簡単ですが、その文章が本当に仕訳を作る必要があるのかどうか、なんて実務経験者でないと考えないです。
例えば、10万円と書かれた注文書を取引先からもらいました。
仕訳しますか?しませんか?
という感じです。
答えは、『仕訳はしません』
また
問.以下の取引が行われたとき、不適切なものはどれか
仕入10万円 / 現金10万円
の仕訳に対して間違った説明文を選ぶと言ったもので、ちょっと捻った問題になっています。
日商簿記の『問題に対して仕訳をする』という試験方法とは違い『実務に活かせるように考える』という試験方法になっているためやや難しいと言えます。
私の合格時の状態ですが
- 実務経験3年
- 決算経験有り
- 日商簿記3級取得済
- 勉強時間1ヶ月(1日30分程度)
で難なく合格できました。
日商簿記よりは難易度がやや高いと思います。
上記の出題の傾向上、簿記の勉強だけですと少し手こずると思います。実務経験がない方は、参考書と過去問を使ってしっかりと勉強しましょう。
日商簿記あり実務経験有りの方であれば1日30分を1ヶ月
日商簿記あり実務経験無しの方であれば1日1時間を1ヶ月
日商簿記なし実務経験無しの方であれば1日2時間を2ヶ月
勉強すれば合格点にとどくでしょう。
公式テキストも販売されていますのでこちらを使って勉強すれば尚合格しやすいでしょう。
運営側が示す3級受験目安の『実務経験3年』というのは概ね合っています。
ただし、係長やリーダーを目指すレベルではないと言えます。
主任などを目指すのには必須な資格
くらいと感じます。
経理2級
経理2級は非常に難しいです。
経理3級のときとは違い実務経験はあまり必要ありませんが、豊富な知識量が必要になります。
また、日商簿記との比較はできません。全く思考が違う資格です。
日商簿記2級は3級の延長線でより高度な仕訳を必要とする商業簿記と、製造などで使う工業簿記を学びます。
仕訳や計算問題が主題です。
対してビジネスキャリア検定の経理2級は暗記が多いことが特徴です。
例えば会計の基本である『企業会計原則』や『会計公準』などの理論を問うてきます。
あるいは、『監査役設置会社』『会計参与』『内部統制』などなど会社運営形態の基礎などを学びます。
正直、2級目安の『課長・リーダークラス』を目指すというよりかは、『課長・リーダークラスになるにはこれくらいのことは知っておいて当たり前』というレベルです。
ただし、暗記が多いので勉強時間は大いに必要です。
1日2時間を1ヶ月みっちり行えば取得できるレベルです。
私の合格時の状態は
- 実務経験4年
- 決算経験有り
- 日商簿記3級取得済
- 1日1時間を2ヶ月
でした。
ちなみに仕訳問題は日商簿記2級レベルです。
まとめ
- 経理3級は実務経験が近道!
- 日商簿記よりもやや難しい
- 実務経験がなくとも取得は可能
- 主任レベル
- 経理2級は難しい!
- 実務経験よりも暗記が必要
- 暗記量が多い
- 課長になるための基礎レベル
コメントを残す